薬剤師としてのキャリアを築いてきた方が、調剤薬局からドラッグストアへ転職する際、最初の関門となるのが面接です。調剤業務だけでなく、OTC(一般用医薬品)の提案や接客力が問われるドラッグストアならではのポイントを押さえ、万全の準備で面接に臨みましょう。この記事では、面接前の準備、当日の服装・マナー、面接後のフォローアップまで、具体的に解説します。
面接前の準備
面接前の準備として行なっておきたいことは3つあります。1つ目は企業研究です。取り扱っている商品はどんなものがあるのかや調剤併設かセルフメディケーション重視かどうか、店舗展開エリアや客層、企業理念・ビジョンなどを公式サイトやIR資料、口コミサイトをみてチェックしましょう。
2つ目は自己分析・志望動機の明確化です。「なぜドラッグストアなのか」「何を実現したいのか」を具体化しましょう。処方箋調剤件数、OTC提案実績、売上貢献エピソードなどといった調剤薬局での経験や接客力・コミュニケーション力・チーム貢献度などといった自身の強みをもう一度整理しておきましょう。
3つ目は書類のブラッシュアップです。履歴書・職務経歴書に「数字で示す成果」を盛り込みましょう。具体的には担当した処方箋数や新商品提案による売上アップ率、顧客満足度の向上などについてです。
当日の服装・マナー
当日に気を付ける点は3つあります。1つ目は服装です。ジャケットとパンツ、スカートといった清潔感のあるビジネスカジュアルで面接に臨みましょう。色はネイビー・グレー・ブラックが無難であり、派手すぎるアクセサリーは控えるのがおすすめです。
2つ目は入退室マナーです。ドアのノックは2回を意識し、扉は静かに開閉したうえで、「失礼します/失礼いたしました」と挨拶しましょう。また面接官に対して姿勢よく、笑顔を忘れないことも意識しましょう。
3つ目は面接中の立ち居振る舞いです。ハキハキとした受け答えをし、相槌やアイコンタクトで「聴く姿勢」をアピールしましょう。またメモを取る場合は、事前に了解を取ることも忘れずに。
面接後のフォローアップ
面接が終わったからと言って油断してはいけません。面接後にもやっておきたいことは3つあります。1つ目はお礼メールの送付です。面接当日中、もしくは翌営業日の午前中に送信しましょう。
2つ目は振り返りと次回準備です。受け答えの良かった点や改善すべき点を整理しましょう。これらを次回面接や他社面接にも活かせるノウハウとして蓄積することで、転職活動を優位に進めることができます。
3つ目は内定後の交渉です。給与・勤務時間・福利厚生などといった希望条件を明確にしましょう。また入社時期の調整や研修内容について質問することも忘れずに。
まとめ
ドラッグストアの面接では、薬剤師としての専門知識だけでなく、OTC提案力や接客・チームワークへの適応力が評価されます。事前準備で企業理解を深め、自己分析を徹底し、当日は清潔感ある振る舞いと明快な受け答えを心がけましょう。面接後のフォローアップも、お礼メールや振り返りであなたの熱意をしっかりアピールするチャンスです。本記事で紹介したポイントを押さえ、自信をもってドラッグストアの面接に臨んでください。新たなフィールドで活躍する第一歩を、力強く踏み出しましょう!